むかしむかし、日本の山々が静かに見守る中で、お坊さんたちは一つの特別な言葉をとても大切にしていました。その言葉は「南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)」です。この言葉には、実はすごい力が秘められているのです。
ある日のこと、一人の若いお坊さんが法然上人に「なぜ『南無阿弥陀仏』を唱えるだけで救われるのですか?」と尋ねました。法然上人は優しく微笑み、「それは阿弥陀様のお誓いによるのです」と答えました。
阿弥陀様は、昔々にとても大きなお誓いを立てました。「すべての生き物がこの私の名前を呼べば、必ず救いの手を差し伸べ、極楽浄土に導こう」と。そのお誓いの力が、「南無阿弥陀仏」の言葉に込められているのです。
この話を聞いた若いお坊さんは、「では、私はいつでもどこでも『南無阿弥陀仏』を唱えることにします」と決心しました。歩いているときも、座っているときも、仕事をしているときも、いつでも「南無阿弥陀仏」と唱えるようになりました。そして、そのお坊さんは次第に心が軽くなり、どんな困難に直面しても、阿弥陀様が必ず助けてくださるという安心感を持つようになりました。
このように、浄土宗では「南無阿弥陀仏」を唱えることが最も大切な修行とされています。その言葉には、阿弥陀様の無限の慈悲と救いの力が込められているからです。
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